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【本の感想・レビュー】世界一流エンジニアの思考法|JINさん

執筆者の写真: tss 東京自習会
tss 東京自習会
6 日前
読了時間: 7分

こんにちは!


ファシリテータのJINです。


今回は「世界一流エンジニアの思考法」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。


目次


  1. 本の概要

  2. 選書理由

  3. 本から得た学び・気づき

  4. 本の内容を今後、どう活かしたいか

  5. おすすめしたい人とその理由


1.本の概要


『世界一流エンジニアの思考法』は、Microsoftでソフトウェアエンジニアとして働く牛尾剛さんが、アメリカのテック企業で働く中で学んだ仕事の進め方や考え方について書いた本です。


タイトルだけを見ると、エンジニアの技術力を高めるための本のように感じますが、実際にはプログラミングの技術そのものよりも、「どう考えて、どう仕事を進めるか」という部分に重点が置かれています。


「Be Lazy」という考え方は本書の大きなテーマです。これは単純に怠けるという意味ではなく、できるだけ少ない時間や労力で、より大きな価値を生み出すという考え方です。やることを減らす、優先順位をつける、マルチタスクをしない、早く失敗するなど、エンジニアリングに限らず仕事全般に使える考え方が多く紹介されています。


後半では、コミュニケーションやチームビルディング、生活習慣、そして最後には「自分の人生や幸せを自分でコントロールする」という話まで広がっていきます。仕事の生産性について学ぶ本だと思って読み始めましたが、最後には自分の働き方や人生についても考えさせられる本でした。


2.選書理由


この本を選んだ理由は、エンジニアとして、もっと効率よく仕事をするための考え方を知りたかったことと、海外のテック企業ではどのような考え方で仕事をしているのかを知りたかったからです。


普段エンジニアとして仕事をしていると、実装や調査だけではなく、会議や資料作成、チャットへの返信など、やることがどんどん増えていきます。その中で、単純に仕事量を増やすのではなく、どうすればより少ない時間で価値を出せるのかということには以前から興味がありました。


また、この本はMicrosoftで働く著者が、日本のSIerで働いていた経験と、アメリカで働いた経験の両方をもとに書いているところにも興味を持ちました。単に「海外の働き方はこうです」と紹介するのではなく、日本とアメリカの仕事に対する考え方の違いを、実際の経験をもとに書いているからです。


特に、「一流のエンジニアは、たくさんのことをやるのではなく、いかにやることを減らすかに頭を使っている」という部分が気になりました。自分自身も、仕事ではできるだけ効率よく進めようとするほうですが、それでも「全部やったほうがいい」「ちゃんと作ったほうがいい」と考えてしまうことがあります。そのため、本書の「Be Lazy」という考え方を、自分の仕事と照らし合わせながら読んでみたいと思いました。


また、インターナショナルなチームで、異なる価値観を持つ人たちがどのように仕事をしているのかにも興味がありました。将来的にそうした環境で働くことにも興味があるため、その点でも読んでみたいと思った本です。


3.本から得た学び・気づき


一番印象に残ったのは、「Be Lazy」という考え方です。


ただ、面白かったのは、本を読んで「今まで全く考えていなかったことを知った」というよりも、「自分がすでにやっていたことを、もっと徹底していいんだ」と気づけたことです。


例えば以前、社内システムのデモを作る際に、まだ実際に使われるかどうかも分からない段階なのに、インフラやバックエンド、フロントエンドまでしっかり作り込む流れになっていたことがありました。そこで、本当にそこまで作る必要があるのかと考え、フロントエンドだけでアニメーションや動きを作ることで、デモとして必要な部分を表現できないかと提案したことがあります。利用されるか分からないものに対して、最初から大きなコストをかける必要はなく、まずは必要最低限のもので価値を確認すればいいという考え方です。これは本書の「Be Lazy」にかなり近い考え方だと思いました。


また、100%の価値を出すために1つの仕事に時間をかけるのではなく、少ない労力で80%の価値を生み出せる仕事を探すという考え方も印象に残りました。そういう仕事を2つ見つけて取り組めば、単純に考えると80%+80%で160%の価値を出すことができます。大事なのは「どうすればもっと頑張れるか」ではなく、「そもそも、どの仕事に時間を使うべきなのか」を考えることなのだと思いました。


4.本の内容を今後、どう活かしたいか


今後は、まず「本当にやる必要があるのか?」を考えてから仕事を始めることを意識したいと思います。


これまでも、必要最低限の構成にしたり、作り込まなくていい部分を簡略化したりすることはありました。ただ、本書を読んで、それをもっと意識的にやってもいいのだと思いました。特に、まだ使われるか分からないものに対して、最初から完璧なシステムを作ろうとしないことです。まず最低限の形で価値を確認し、必要になったら後から作り込めばいい。そうすることで、本当に重要な仕事に時間を使えるようになると思います。


また、技術的な問題を調査するときには、「すぐに手を動かす」ことを少し減らしたいです。まずログや既存のコード、アーキテクチャなどを確認して、何が起きているのかを自分なりに考える。そのうえで、仮説を検証するためにデバッグやクエリを使うという順番を意識したいです。


仕事を効率化するというと、より速く仕事をすることを考えがちですが、本書を読んで、「そもそもやらない」「一つに集中する」ということも生産性を上げる重要な方法なのだと感じました。


そしてもう一つ、この本を読んで意識したいと思ったのが、自分自身が幸せだと感じる選択をすることです。自分はこれまで、「○○からこう言われたから」「社会一般的にはこうだから」といった周囲の意見を考えて、物事を決めることが多かったように思います。もちろん周囲の意見を聞くことは大切ですが、それだけではなく、「自分はどうしたいのか」「この選択をしたら自分は幸せなのか」ということも、これからは意識して日々の選択をしていきたいと思いました。


5.おすすめしたい人とその理由


この本は、エンジニアだけではなく、仕事の進め方や働き方について考えたい人におすすめしたいです。


特に、「仕事が多くていつも忙しい」「頑張っているのに時間が足りない」「もっと効率よく仕事をしたい」という人には、考え方を変えるきっかけになると思います。


本書で面白いのは、「もっと速く仕事をする」という話だけではなく、「そもそもその仕事をやらなくてもいいのではないか?」というところまで考えることです。タスクを減らしたり、重要なものだけに集中したりすることで、同じ時間でも生み出せる価値を増やそうとします。


また、エンジニアにとっては、障害調査やコードレビュー、アーキテクチャの理解、マルチタスクなど、日常の仕事に直接関係する話が多いので、かなり身近に感じられると思います。


個人的には、海外のテック企業やインターナショナルな環境に興味がある人にもおすすめしたいです。アメリカのエンジニアが仕事をどのように捉えているのか、日本との違いを知ることができます。特に、さまざまな価値観を持つ人たちが働き、それぞれの働き方を尊重するような環境は面白そうだと感じました。自分自身も、こうしたインターナショナルな環境で働いてみたいと思いました。


そして、この本の面白いところは、最後に「仕事の生産性」から「幸せな人生」へ話が広がっていくところです。自分の場合も、読み始めたときはエンジニアの仕事術を学ぶつもりでしたが、読み終わって一番考えさせられたのは、「自分は本当に自分が幸せになる選択をしているのか」ということでした。


周囲からどう思われるか、社会的にどうなのか、誰かに何と言われたかだけではなく、自分自身がどうしたいのかを考えて選択する。これからの仕事や人生を考えるうえでも、そのきっかけを与えてくれる本だと思います。


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