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【サークル活動報告】美術鑑賞サークル:第30回美術鑑賞イベント(12/6)

こんにちは!


美術鑑賞サークル主催のhoshinoです!


東京自習会、美術鑑賞サークルにて、12/6(土)に上野の国立西洋美術館で開催された「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」展を鑑賞に行きました。


目次


  1. サークルの概要

  2. イベントの様子

  3. 感想

  4. 今後の活動予定

  5. 参加はこちら!


1.サークルの概要


月に一回程度、皆で都内の美術館の企画展を見に行くサークルです。


西洋絵画の展覧会が多めですが、日本美術、現代アート、映画鑑賞、まち歩きなどの活動もたまに行っています。


鑑賞後は、気に入った作品を発表したり、希望者でカフェで歓談を行っています。

普段美術館にはあまり行かないという方も多くいらっしゃいますので、勉強の息抜きにお気軽にご参加ください。


またサークル登録がないコミュニティーメンバー以上の方のご参加もいつでも大歓迎です!


2.イベントの様子


今回は6人で、上野の国立西洋美術館で開催された「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」を鑑賞に行きました。


「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」
「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」

印象派といえば「屋外の風景画」というイメージが強いですが、本展ではあえて「室内」を舞台にした作品に焦点を当て、画家の関心や表現の挑戦をたどります。パリのオルセー美術館からは約70点、国内作品を含めた計約100点が展示されています。


3.感想


チケットの列は5分待ち程度でした。昼頃には長い列が出来ていたので、朝集合はいいですね。


1枚目、室内で描いている画家本人たちの集団肖像画から始まる構成が上手いです。ここから印象派が始まりますよ、と。


フレデリック・バジール《バジールのアトリエ》(1870年)描かれているのはモネ、バジール(デカい。役割を可視化した?)、ルノワール、シスレー、マネ(不確定)とされています。印象派前夜の光景ですね。


真ん中の大きいのがバジールです
真ん中の大きいのがバジールです

次に現れるのがドガです。本展の「室内」という主題が、最も説得力を持つ画家かもしれません。


ドガ《ドガとエヴァリスト・ド・ヴァレルヌ》(1865年)
ドガ《ドガとエヴァリスト・ド・ヴァレルヌ》(1865年)

作品制作年は1865年。《印象・日の出》前です。日が出る前からもうドガは外に出ないことにしていた。


後に印象派と呼ばれる画家たちが、お互いをモデルに描き合っている1860〜70年代。


この時代の作品を見ると、まだいわゆる「印象派的な筆触分割」は前景化しておらず、むしろ新古典主義からロマン派へと移行していく途中段階のような絵が多いことに気づきます。


やっぱり外じゃないから急いでないのでしょう。あのラフなタッチは屋外でその瞬間の光を捉えるための技法でもありますが、こうやって時間が取れるとちゃんと描く。


印象派の本流イメージは急いで描いてます感が強いので、ここでもう、今までの印象派展とは違うぞという作品の顔ぶれになっています。


展示の工夫として立体造形も適度に配置されて飽きさせない構成になっています。そしてセザンヌ。


セザンヌ《ギュスターヴ・ジェフロワ》(1895-96年)
セザンヌ《ギュスターヴ・ジェフロワ》(1895-96年)

隣にあったルノアールと比べると、技巧的にはアレな感じが……。しかしセザンヌは細密で整合性の取れた、アカデミックな絵を描けなかったことが絵画の革新性につながったと言われていますね。ある種勇気づけられるエピソードです。


シュルレアリスムでもウジェーヌ・アジェという写真家がいて、お土産用にパリの街頭写真を撮っている人だったのですが、その普通さが面白いとマン・レイが言い出して、本人の意図しないところでシュルレアリスムを代表するフォトグラファーにカテゴライズされてしまった。


彼は芸術写真家を自称していない。観光客向けの資料写真を撮り、パリの街角を淡々と、感情抜きで記録していただけ。それをマン・レイが、


「この無意識さ、この空白こそがシュルレアリスムだ」


と読み替えてしまった、と。それにも似た評価軸をセザンヌから感じる時があります。


ウジェーヌつながりではウジェーヌ・カリエール《病気の子ども》(1885年)。もしかしたら長生きできないかもしれない我が子の記録として、200×250cmの大きい肖像画を残しました。聖母子像を思わせる宗教画的な祈りの一作ではないでしょうか。


ウジェーヌ・カリエール《病気の子ども》(1885年)
ウジェーヌ・カリエール《病気の子ども》(1885年)

そして、ご参加いただいた方が記憶に残った作品としてあげてくださったのが、印象派というかレンブラントを思わせるエルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》(1882年)


エルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》(1882年)
エルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》(1882年)

室外と室内の明暗が印象的なモネ《アパルトマンの一隅》(1875年)


モネ《アパルトマンの一隅》(1875年)モネ、マネどっち?迷ったときはだいたいモネで。
モネ《アパルトマンの一隅》(1875年)モネ、マネどっち?迷ったときはだいたいモネで。

などがありました。


私が印象的だったのは、エドゥアール・ドゥバ=ポンサン《エドゥアール・ドゥバ=ポンサン夫人》(1885)。


画面の背後に鶴が飛び、ジャポニスムとフランス19世紀末の神秘主義が混ざり合ったような、不思議な気配をまとった一枚です。


エドゥアール・ドゥバ=ポンサン《エドゥアール・ドゥバ=ポンサン夫人》(1885)見えてないものを描いていても印象派。
エドゥアール・ドゥバ=ポンサン《エドゥアール・ドゥバ=ポンサン夫人》(1885)見えてないものを描いていても印象派。

最後に


鑑賞後は、感想会を兼ねてランチに行きました。


順番に今回の美術展の所感と、気に入った作品などをあげてあれこれ話し合う、これがあるから美術鑑賞サークルはいいなあと思います。作品を見て自分の中に生じた気持ちや考察は、ひとりで持ち帰らずにその場で表明するのが一番良い鑑賞体験となるのではないでしょうか。


家に帰って後で誰かに言おうと思ったら、結構忘れてますしね。思い出は消耗品。早く使うに限る。


印象派の世界にご参加ありがとうございます。
印象派の世界にご参加ありがとうございます。

4.今後の活動予定


今後の活動予定は下記を予定しております。


  • 1/17 森美術展「六本木クロッシング2025展」


※変更になる可能性があります。


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あなたのご参加お待ちしています(*'▽')





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