【本の感想・レビュー】138億年を疾走する圧倒的にわかりやすくてドラマチックな全人類の教養大全1|JINさん
- tss 東京自習会
- 2月4日
- 読了時間: 6分
更新日:6 日前
こんにちは!
ファシリテーターのJINです。
今回は「138億年を疾走する圧倒的にわかりやすくてドラマチックな 全人類の教養大全1」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。
目次
本の概要
選書理由
印象的な部分や場面
学んだことや気づき
感想・評価
1.本の概要
今回読んだのは、韓国で300万部を売り上げたモンスター級ベストセラーの翻訳書です。本書は「この世のしくみ」を理解するための知的アップデートの書として、歴史・経済・政治・社会・倫理という5つの領域を横断的に解説しています。
本書の構成は以下の通りです:
歴史:「人間を動かすエンジン」として生産手段と権力の関係を解説
経済:お金をめぐるゲームで誰が得をしているのかを分析
政治:経済体制の選択が政治の本質であることを説明
社会:利害対立を生き抜くルールを提示
倫理:「いい人」とは何かを考察
著者は「原始共産社会→古代奴隷制社会→中世封建社会→近代資本主義→現代」という進歩的歴史観に基づき、「生産手段」と「供給過剰」という2つのキーワードで世界の仕組みを紐解いています。
2.選書理由
最近副業を始めたことでエンジニア以外と関わる機会が増え、その人たちとの会話のために一般教養が必要だなと感じていたのと、資本主義やお金について学びたいと思って、この本を手に取りました。
副業では、発注する側と受注する側の関係性を体験しています。まだビジネスとして十分に回っていない状態でも、経営者から時給でお金をいただいています。この「労働の対価としてお金を受け取る」という行為の意味を、もっと深く理解したいと思うようになりました。
「なぜ自分は時給でお金をもらえるのか」「発注者と受注者の間にはどんな構造があるのか」「資本主義社会でお金はどのように動いているのか」——こうした疑問がありました。
また、単に経済の仕組みだけでなく、もっと広い意味での「教養」を身につけたいという思いもありました。歴史、政治、社会といった領域を横断的に学ぶことで、自分が生きている世界の全体像を把握したいという思いもあり、この本を選びました。
3.印象的な部分や場面
本書で最も印象に残ったのは、「歴史を動かす根本的な原因」についての分析です。
第一次世界大戦の真因について:
「もしオーストリアの皇太子がテロを回避したとしても、第一次世界大戦を防ぐことはできなかっただろう。なぜなら、第一次世界大戦の根本的な原因は皇太子の暗殺ではないからだ。戦争が起こった根本的な理由は、ドイツがそれを願っていたからだ」
この説明は、歴史上の出来事を「偶然の事件」としてではなく、「構造的な必然」として捉える視点を与えてくれました。産業化に遅れたドイツが植民地を武力で奪おうとした背景には、資本主義の「供給過剰」という本質的な問題があったのです。(ちなみに、これを友達に話したら、「知ってて当たり前じゃないの??」と言われました…)
資本主義を支える双子の存在:
「いまの資本主義を守っている要素は大きく2つある。1つは『戦争』で、もう1つは『流行』だ。戦争と流行は、資本主義という母体から生まれた双子のきょうだいだといえる」
まだ使える服やバッグがクローゼットに溜まり、最終的にゴミとして捨てられる。この日常的な消費行動が、実は資本主義の「供給過剰」問題を解消するためのメカニズムだったという指摘は衝撃的でした。
労働者と資本家の構造的格差:
「労働者は競争をとおして、ほかの労働者に勝てるけれど、資本家には勝てない。労働者が一生懸命働けば働くほど、資本家はその分だけさらに富を得るのだ」
これは理論上の話ではなく、私たちの生活の近くで実際に起きていることだと著者は指摘します。副業で時給をいただいている自分の立場を考えると、この構造がリアルに感じられました。
4.学んだことや気付き
本書を読んで最も大きな学びは、「いま僕たちが生きている世界は、歴史的に見てとても"特殊"な状況である」という認識でした。
歴史から学んだこと
生産手段=権力:原始時代から近代まで、生産手段を持つ者が富と権力を手にしてきた
供給過剰の解決策:市場開拓(植民地)か、価格引き下げ(人件費削減)の二択
世界恐慌(1929年)のメカニズム:人件費削減→リストラ→需要減少→さらなる不況という悪循環
経済から学んだこと
資本主義と共産主義の違い:「生産手段の個人的な所有を認めているかどうか」
共産主義が失敗した理由: すべての人類が平等を求めているわけではない 「国が所有する」といっても、結局は特定の人間が管理する
政治から学んだこと
政治の本質:「どんな経済体制を選ぶのか」に関する議論
保守とリベラルの違い:市場の自由を重視するか、政府の介入を主張するか
社会・メディアから学んだこと
「大企業や保守政治家の不法と裏金問題は一面から消えて、その場所は芸能人の些末なゴシップと、スポーツの熱気で埋め尽くされる」
メディアは企業の広告で維持されているため、必然的に企業と資本家の利益を代弁する構造になっている。この「語用論」を理解できない大衆は、常に不利な立場に置かれてしまうという指摘は、日々のニュースや広告を見直すきっかけとなりました。
5.感想・評価
学生時代に歴史の授業が大嫌いで、赤点を取っていたことを思い出しました。
あの時はすごく嫌いだった歴史が、今では面白く読めてしまいました。この面白さにもっと早く気づいていれば、全然違った今があったかもしれません。
この本の魅力は、身近な譬え話で複雑な概念を解説している点です。例えば「3つのコーヒー屋さんの経営」を使って、市場の状態、政府の政策、経営への影響をわかりやすく説明しています。
特に良かった点:
小学生でもわかる例え話で、政治や社会について考えさせる内容
歴史・経済・政治・社会・倫理を横断的につなげて説明している
「なぜそうなったのか」という構造的な視点を提供している
歴史を避けてきた私でも楽しく読めたので、「世の中の仕組みを知りたいけど、難しい本は苦手」という人におすすめの一冊です。
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