【本の感想・レビュー】大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる|おくいさん
- tss 東京自習会
- 12 時間前
- 読了時間: 4分
こんにちは!
ファシリテーターのおくいです。
今回は、東京造形大学の教授である池上英洋さんの著書「大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。
目次
本の概要
選書理由
印象的な部分や場面
学んだことや気づき
感想・評価
1.本の概要
本書は、美術史を教養として体系的に学べるよう、一般向けに書かれた入門書です。
「大学4年間の○○学を10時間で学べる」シリーズで、同じシリーズには宗教学や哲学などもありますが、この本は西洋美術史をテーマに書かれています。
美術史を学ぶ意義から始まり、美術作品の見方、技法やジャンル、歴史、作品に隠された暗号の読み解き方まで幅広く解説されています。
随所にイラストも使われており、美術に詳しくない人でも理解しやすい構成になっているのが特徴です。
2.選書理由
美術史の知識を教養として身につけたいと思い、本を探している中で本書を見つけました。
最近、東京自習会の美術鑑賞サークルに参加させていただく機会があり、美術館に行くことも増えています。
せっかくなら、より深く作品を楽しめるようになりたいと思い、美術史を学んでみることにしました。
美術史の本としては『美術の物語』が有名ですが、分量が多くまだ読み切れていません。
そこで、まずは読みやすそうな本書から手に取ることにしました。
初心者向けに「そもそもなぜ美術を学ぶのか」という点から解説されており、新たな視点を得られる一冊でした。
3.印象的な部分や場面
本書で特に印象的だったのは、「美術史とは暗記ではない」という点です。
作品のタイトルや作者を覚えることよりも、
「なぜこの作品が、この時代・この場所で生まれたのか」
「なぜこの様式が流行したのか」
といった背景を考えることが重要だと述べられていました。
文字が普及していない時代、人々は何かを伝えるために美術を用いていました。
つまり、美術作品には必ず「伝えたいメッセージ」が込められているということです。
「美術史とは、美術を通して人間を知ること、そして最終的には自分自身を知ることにつながる」という考え方がとても印象に残りました。
4.学んだことや気付き
文化によって「オリジナリティ」の捉え方が異なるという点も新たな発見でした。
ヨーロッパでは、オリジナリティは「素材」に宿ると考えられています。
例えばコロッセオは、1世紀に建てられた建造物ですが、現在は一部が失われています。
理論上は新しい大理石で再建することも可能ですが、素材が変わるとオリジナリティが失われると考えられるため、積極的には再建されていません。
一方、日本ではオリジナリティは「図案」に宿るとされます。
その代表例が伊勢神宮です。
伊勢神宮は約1300年の歴史を持ちますが、20年ごとに建て替えられる「式年遷宮」が行われています。
つまり、建物そのものは新しくても、設計や様式が受け継がれていることで伝統が保たれているのです。
私自身、何度か訪れたことがありますが、素材が新しくても荘厳さや歴史の重みは十分に感じられます。
このように、日本では「形の継承」に価値が置かれている点が興味深いと感じました。
5.感想・評価
本書は、西洋美術史を体系的に学べる入門書として非常に読みやすく、面白い一冊でした。
特に、冒頭で「美術史を学ぶ意義」が語られている点が印象的で、その後に具体的な作品解説へとつながる流れも自然でした。
また、美術作品に描かれている要素には一つひとつ意味があるという点も新たな発見でした。
これまで私は、美術作品を「写真の代わりに当時の様子を残したもの」程度に捉えていました。
しかし今後は、その背景や込められた意味を想像しながら鑑賞してみたいと思います。
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