【本の感想・レビュー】知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか|JINさん
- tss 東京自習会
- 9 分前
- 読了時間: 4分
こんにちは!
ファシリテータのJINです。
今回は「知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。
目次
本の概要
選書理由
本から得た学び・気づき
本の内容を今後、どう活かしたいか
おすすめしたい人とその理由
1.本の概要
今回読んだのは、デビッド・ロブソン著の『知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか』です。本書は、IQが高かったり、有名大学を卒業していたり、教育水準の高い「インテリ」と呼ばれる人々が、なぜときに大きな愚行や判断ミスを犯してしまうのかを、心理学や認知科学の研究に基づいて解説した一冊です。
「IQが高い人ほど投資で失敗しやすい」「有名大学出身者ほど自己弁護が強い」「高い教育を受けた人ほど陰謀論にハマりやすい」といった具体例を挙げながら、知能と「合理性」は別の能力であることを指摘しています。特に、知的謙虚さやオープンマインド思考、認知反射力などの重要性を説き、個人だけでなく組織レベルでの「機能的愚鈍」についても触れています。成功者の自伝ではなく、研究データに基づいた「賢さの落とし穴」を冷静に分析した内容でした。
2.選書理由
最近、頭が良い人と関わる機会が多い中で、「なぜあんなに根拠のないことを信じているんだろう」と感じることが何度かあったのが、大きなきっかけです。論理的で頭の回転が速いはずの人が、意外と感情や先入観に支配されてしまっている場面を見て、「頭の良さだけでは説明がつかない何か」があるのではないかと疑問に思っていました。
周りにも「賢い人」と感じる人が増えてきました。そんなタイミングで、『知性の罠』というテーマに強く惹かれ、この本を手に取りました。前回読んだ旅に関する本とはまったく異なるジャンルですが、日々「自分は本当に正しい判断ができているのだろうか」と自問することがあります。また、知的な人たちに自分の考えをわかりやすく、納得感を持って伝えるにはどうすればよいのかを学びたいと思い、この本を選びました。
3.本から得た学び・気づき
特に印象に残ったのは、賢い人が自らの過ちを認めず、小難しい主張で自らの見解を正当化しようとする「認知の死角」の話です。賢い人ほど「他人のアドバイスを受け入れない」「失敗を犯したときに自らの判断を正統化する小難しい主張を考える」傾向があるという指摘は、かなり刺さりました。
また、IQだけでは「合理性」や「感情知能(EQ)」が測れないこと、知的謙虚さ・オープンマインド思考・認知反射力が本当の知性に不可欠だという点も強く印象に残りました。自分のこれまでの経験と照らし合わせると、仕事で「これが正しい」と信じ込んでしまったときに、周囲の意見を十分に聞かずに突き進んでしまった場面が何度かありました。あのときも、まさにこの「知性の罠」にハマっていたのかもしれないと感じました。
4.本の内容を今後、どう活かしたいか
この本を読んで最も活かしたいと思ったのは、「自分の意見を補強する事実ばかりを集めない」という姿勢です。学習能力が高い人ほど、自らの考えを裏付ける情報だけを集めてしまい、反対意見を無視しがちになるという指摘は、多くの人にも当てはまると感じました。この本を読んだ後は、偏りなく色々な人の考えを取り入れようと思いました。
これからは、どんなに確信を持っていることでも、敢えて反対意見や別の角度からの情報を積極的に集めるようにします。特にエンジニアとしてのキャリア、家族との時間など、大きな決断をするときは「これが本当に正しいか」を自分で疑う習慣をつけたいです。知的謙虚さを意識し、「自分は間違っているかもしれない」という前提で物事を考えることで、知性の罠にハマらないようにしていきたいと思います。、
5.おすすめしたい人とその理由
自分が賢いと思っている人や、周りに賢い友達がいる人に特におすすめしたいです。頭が良い人ほど「自分は正しい」と過信しやすく、気づかないうちに知性の罠に陥っている可能性が高いからです。
また、論理的思考を武器にしているビジネスパーソンや、専門家・リーダー的な立場の人にも読んでほしいです。IQや学歴だけでは測れない「本当の賢さ」とは何か、そしてそれをどう育てていくかを冷静に振り返る機会になると思います。騙されたくない、間違った判断をしたくないと思う人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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