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【本の感想・レビュー】池上彰のマネーはどうなる?|JINさん

  • 執筆者の写真: tss 東京自習会
    tss 東京自習会
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

こんにちは!


ファシリテータのJINです。


今回は「池上彰のマネーはどうなる?」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。


目次


  1. 本の概要

  2. 選書理由

  3. 本から得た学び・気づき

  4. 本の内容を今後、どう活かしたいか

  5. おすすめしたい人とその理由


1.本の概要


今回読んだのは、『池上彰のマネーはどうなる?』(池上彰 著)です。本書は、地政学や国際情勢を「マネー」というフィルターを通して基礎から読み解く解説書です。


アベノミクスの「後始末」問題や円安の仕組み、新NISA推奨の政府の真の意図に加え、トランプ政権がもたらす地政学的リスクや中国・中東の動向まで網羅しています。


在米投資コンサルの齋藤ジン氏との特別対談も収録され、新自由主義の終わりと「安全保障ファースト」へのルール変更により、日本が「勝ち組」に浮上する歴史的チャンスが解説されます。独立したニュースがマクロ経済の地殻変動でどう繋がっているかを示し、混迷の時代を生き抜くための「お金の常識」を授けてくれる一冊です。


2.選書理由


最近、円安にともなう身近な物価高を生活の中で肌で感じるようになり、日本経済の将来や自分の暮らしに漠然とした不安を抱いていました。(例えば昔はコンビニのおにぎりが100円でしたが、今は200円が普通で高いものだと400円近くなっています)


同時に、本書の中で触れられていた「新NISA」を日本政府がこれほど熱心に国民に勧める裏の理由を知りたいと思ったのが、選書の大きなきっかけです。


また、これまでは日々の経済ニュースを見ても、金利や為替の複雑な仕組みがよく理解できずスルーしてしまっていました。ニュース解説の第一人者である池上彰氏の著作なら、難しい現代経済の仕組みを初心者にも分かりやすく教えてくれるのではないかと期待して本書を選びました。お金の基本を学び、世の中の動きを自分の頭で考えられるようになりたいと思い、本書を手に取りました。


3.本から得た学び・気づき


本書を読み、金利の上下と円安の仕組み、そして生活への影響が本当によく分かりました。


金利とは「お金のレンタル料」のようなもので、日本では長年、金利が非常に低い状態が続いてきました。一方、米国などでは金利が大きく引き上げられたことで日米の金利差が拡大し、より高い利回りを求めて円を売ってドルを買う動きが強まり、円安の一因となりました。

円安になると、海外から輸入する食料品や原材料、エネルギーなどの価格が上昇し、企業のコストが増加します。その結果、商品の値上げなどを通じて、私たちの生活費にも影響が及びます。


では、円安を抑えるために金利を上げればよいのでしょうか。金利が上がると、変動型の住宅ローンの返済額が増えたり、企業がお金を借りるための負担が大きくなったりします。さらに、日本政府にとっても問題があります。政府は大量の国債を発行しているため、金利が上がると、国債を新しく発行したり、古い国債を借り換えたりする際の利息の負担が増えていきます。その結果、政府の財政も圧迫されます。


そして、国債を大量に保有している日銀にも影響があります。金利が上がると、新しく発行される国債のほうが高い利息を受け取れるため、日銀が以前に買った「低い金利の国債」は相対的に魅力がなくなり、市場での価格が下がります。その結果、日銀が保有している国債に評価損が発生し、日銀の財務にも負担がかかる可能性があります。


つまり、金利を上げれば円安を抑えやすくなる一方で、住宅ローン、企業、政府、そして日銀にも負担がかかるのです。金利を上げても下げても、それぞれに深刻な副作用があるという日本の「金利のジレンマ」を本書で体系的に学ぶことができました。


4.本の内容を今後、どう活かしたいか


この本を読んだことで、これからの時事ニュースの見方が大きく変わりそうです。今まではテレビから流れるニュースキャスターの声が右から左へとただ聞き流されていましたが、これからはその言葉が頭に留まる時間が増え、ニュースの背景にある真実を「自分の頭で考える」ことにつながったかもなと思っています。


具体的には、日銀の金利引き上げやアメリカの新たな関税政策といった時事ニュースが、自分たちの日常の生活にどう直撃し、日々の「物価高」を引き起こすのかといった因果関係を先読みしたいです。ただ流れる情報を傍観するのではなく、自分の生活への影響を予測しながら、インフレや急激なパラダイムシフトの時代に備えた賢い暮らしや行動に繋げていきたいと思います。


5.おすすめしたい人とその理由


本書は、最近の複雑な時事ニュースの情報収集をもっと効率的に行いたい人や、金利・円安の仕組みを本質から理解したい方に、おすすめしたい一冊です。日々のニュースを見て「なんだか難しそう」と敬遠してしまっている初心者であっても、基礎の基礎から丁寧に優しく解説してくれるため、挫折することなく最後まで楽しみながら読み進めることができます。


単なる経済用語の暗記ではなく、金利が為替にどう影響し、それが巡り巡って私たちの毎日の生活にどうつながるのかという因果関係がすっきり腑に落ちる点が最大の魅力です。溢れる情報に振り回されることなく、世の中の流れを自分で判断する力を養いたいと願う全ての人にとって、最適な教養書だと思いました。


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