【サークル活動報告】美術鑑賞サークル:第31回美術鑑賞イベント(1/17)
- tss 東京自習会
- 5 日前
- 読了時間: 7分
こんにちは!
美術鑑賞サークル主催のhoshinoです!
東京自習会、美術鑑賞サークルにて、1/17(土)に六本木の森美術館で開催された「六本木クロッシング2025展」を鑑賞に行きました。
目次
サークルの概要
イベントの様子
感想
今後の活動予定
参加はこちら!
1.サークルの概要
月に一回程度、皆で都内の美術館の企画展を見に行くサークルです。
西洋絵画の展覧会が多めですが、日本美術、現代アート、映画鑑賞、まち歩きなどの活動もたまに行っています。
鑑賞後は、気に入った作品を発表したり、希望者でカフェで歓談を行っています。
普段美術館にはあまり行かないという方も多くいらっしゃいますので、勉強の息抜きにお気軽にご参加ください。
またサークル登録がないコミュニティーメンバー以上の方のご参加もいつでも大歓迎です!
2.イベントの様子
今回は6人で、六本木の森美術館で開催された「六本木クロッシング2025展」を鑑賞に行きました。
六本木クロッシングとは、3年に1度開催される森美術館の代表的な企画展シリーズです。現代美術の動向を一望できる展覧会として、国内外の注目作家のさまざまなジャンルの作品が紹介されています。
今回は
会期2025年12月3日(水)~2026年3月29日(日)「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」
と題して、時間をテーマにした作品の展示が行われています。
3.感想
チケット列はほぼなし。
会期もそれなりに経っているからか、会場内も空いていて、落ち着いて楽しめました。
混雑していると、人の頭の隙間から覗き込むように鑑賞したり、流れに合わせてぞろぞろと移動しながら見ることもありますが、今回はどの作品も自分のペースで鑑賞できました。
例えば混んだ会場では案内の方が、「決まったルートはございませんので、ご自由にご覧ください〜」と呼びかけたりしていますが、自分はすっかり列を作って流れで見る「パンダ観覧形式」に慣れてしまっています。
桑田卓郎《無題》2021年


入口すぐの場所に展示されている、桑田卓郎《無題》作品群。
ご参加いただいた方は、その鮮やかな色彩に言及されていて、「カラフルな陶器の釉薬の鮮やかさ。材料は普通の磁土なのに、まるでプラスチックに見える」工芸品の延長線上にはない、実用性ゼロの陶器。
本展の導入として、とても相応しい作品群です。
あのサイズを焼ける窯がある、という点も純粋にすごい。
ズガ・コーサクとクリ・エイト《地下鉄出口 1a》2025年

自分が気に入ったのは六本木駅を再現したこの作品。入口に置いてある自転車のタイヤが7角形というマッシブさ。

ご参加の方々もこの作品について言及されていて「『8番出口』的な違和感を見つけて楽しむ」と形容されたり、細かい差異にも気付いておられました。
「この美術展のポスターを再現したものが3枚並べられていて、1枚だけ会期の2025年が2020年になっている」と。

自分はそんなに細かく観察していなかったので、めっちゃすごい。
タイヤが7角形なんて、クイズ番組で言ったらサービス問題です。
ひと昔前に『シュタインズ・ゲート』というタイムリープ系のアニメが流行っていたときに、いくつか考察を読んでいたことがあります。
その中で、このシーンだけ時計の時刻が違う!という指摘があり、それって世界線がズレていく予兆なのかも思っていたら、制作スタッフの方が「作画ミスです」と回答。オイ!と思ったことを思い出します。
今回は「時間」に関する表現なのだと信じたい。
あと、駅の入口周辺に転がっているゴミの再現。マスクとかジュースの紙パック。

コロナ禍以降、よく落ちてますねマスク。2020年代の街の風景になりつつあります。
後世の人が「この絵画は人物の足元にマスクが落ちている。それが日常の風景として描かれている点に、2020年代の社会意識が表れている」と、イコノロジー的に解釈する時代が来るかもしれません。
荒木悠《聴取者》2025年
※写真はありません
映像作品では荒木悠の本作に注目されていました。
おそらく牡蠣殻がモチーフだと思いますが、「恐竜の頭が話しているように見えた」
なるほど。その感想を言われた方はルネサンス系のアカデミックな絵画がお好きな印象があったので、太古に滅んだ恐竜同士の対話を想像して鑑賞するのが面白いと思われていたのが意外でした。
「音響とか映像による作品が好きということがわかった」
これは…ルネ転(ルネサンスから転ぶこと。文転みたいなヤツ)。
今後も埋立地あたりでご紹介できるものがいろいろありそうで楽しみです。
木原共《あなたをプレイするのはなに?―ありうる人生たちのゲーム》2025年

リアルな人生ゲームを体験できる、インタラクティブ系の作品。
こちらにチャレンジされた方は、あえて自分が選択しない人生を選んで、こっちを選ぶとどうなるのかをシミュレーションされていました。
こういう時って自分が選択するであろう道を選んで人生の予習をする、ということをしがちですが(そもそも多分それが趣旨w)、あえて逆張りで行かれる姿を眺めていて、そういう使い方するのかと。
でも下手を打つと、老後資金がどんどん減る!
自宅を売却するという選択肢が出てくる!
年齢的に今売ったら後がないって!
など、いろいろ乗り越えてそれなりの終活に至っておられました。
「どれを選んでも最後は穏やかに終えられた」と。
まさに、時間は過ぎ去る わたしたちは永遠
立体造形がお好きだという方は
「キャプションなどの文章があると考える余地がなくなる、自己対話をするのが私の楽しみ方である」
とストロングスタイルで鑑賞されていました。
それも自分とは対極で面白いです。自分はもう半分キャプションを読みに美術館に行っているようなもので、テキストで作品の輪郭を規定したいという思いが結構あります。
北澤潤《フラジャイル・ギフト:隼の凧》2021~2025年


巨大な飛行機のかたちの凧を飛ばすプロジェクトも展示されていました。
みなで凧を飛ばす過程そのものを目的とした動的な作品である、というスタイルで、制作過程が丁寧に展示されています。
最初は別のカタチの凧だったけど、安定して飛ばそうと思ったら自然と戦闘機のかたちになったそうで、機能を追求すると似た形状に辿り着く。図らずも収斂進化が発生した面白い作品です(このポイントを面白いと言っておられた方がいて、なるほど!自分が先に気付きたかったw)。
和田礼治郎《MITTAG》2025年


一番美しい展示だなあと思ったのは、展望室に置かれていたブランデーの本作。
こちらに注目された方は、「作品の時代背景として政治的な問題のもやもや感を、特殊な手段で表出させているのかも。例えばこれはブランデーを通して見えた歪んだ社会、と受け取れる」と。
ブランデーの屈折率は1.3。水とほぼ同じです。
液体の重みでガラスが微かに曲がり、レンズのような効果が生じています。
でも大きく屈折して見えるのはおそらく琥珀色との色の差であったり、粘性みたいなものもあるのでしょう。そこの錯覚を生かして社会の歪みを表現するのも、特殊な手段で表出させる意図のひとつなのかもしれません。
最後に
鑑賞後は、感想会を兼ねてランチに行きました。今回の記事はそのときにいただいたご感想をもとに構成しています。
森ビル周辺で6人がまとまって話せるお店を探すのは大変そうだなと思っていたので、国立新美術館のレストランに移動しました。
その日は特別展の開催がなかったので空いているのでは?という読みが無事当たりました。展示スケジュールの狭間に発生した時空の穴場。

4.今後の活動予定
今後の活動予定は下記を予定しております。
2/21 森アーツセンターギャラリー「マチュピチュ展」
※変更になる可能性があります。
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