【サークル活動報告】読書サークル×グルメサークル:第11回夏目漱石堪能コラボイベント(9/27)
- tss 東京自習会
- 10月5日
- 読了時間: 6分
こんにちは!
読書サークル主催のりえこです!
9月27日(土)に開催した読書サークルの活動報告をします。
目次
サークルの概要
イベントの様子
感想
今後の活動予定
参加はこちら!
1.サークルの概要
月に1回読書会を開催しています。
美味しいコーヒーのお店や、本にまつわる場所にお集まりいただき、
気楽に本の話や意見交換をします。
読書体験を共有することを通して、アウトプットの機会や、ほかの人の視点・お気に入りを知るなど、読書の幅を広げるきっかけづくりができたらいいなと思っています。
難しい知識やたくさんの本を読んでいる必要はありません。
本や読書が好きだったらそれだけで参加OKです!
まだ回数が少ないですが、これまではお気に入りの一冊を紹介する会や、課題本を据えての読書会を行いました。
最近は文豪ゆかりのお店でも開催をしました。
徐々に活動の幅を広げていきたいとも考えています。
2.イベントの様子
第11回目の今回は、グルメサークルさんと初めてのコラボ開催でした。
題して『夏目漱石堪能イベント』です。
タイムスケジュールは下記の通り。
9:55:現地集合
10:00~11:55:読書サークル
11:55~12:10:移動時間
12:10~14:30:グルメサークル(神田明神下本店)
14:30:終了
ご参加いただいた皆さんで作品を語り合う読書会に始まり、お昼は夏目漱石お気に入りのうなぎを食べに行くという・・・
朝からお昼までたっぷり漱石先生を感じることのできる、盛りだくさんで特別な回となりました。
読書会では、夏目漱石作品の中から、お好きな一冊を選書の上、5名の方にご参加いただきました。

今回は初めて会議室を借りてみてました。どんな感じかドキドキでしたが、なかなか快適でした。

お持ちよりいただいた作品は次のとおり。

坊ちゃん、1906年:青春小説
草枕、1906年:随想小説
夢十夜・写真割愛、1908年:10編からなる短編小説
こころ(英語版)、1914年:晩年の傑作小説
硝子戸の中(がらすどのうち)、1915年:随筆的回想録
5名もいらっしゃると何かしら作品が被るかな、と思っていましたが、偶然にも皆様別々の作品をお持ちよりいただき、作品スタイル、年代、内容も程よくバラけて。
まるで打ち合わせをしてきたかのような、素晴らしい選書バランスでした。今、こうして整理してみても拍手を送りたくなります(笑)
と同時に、夏目漱石作品がいかに多彩で多作か、よくわかりますね。
今回、王道の文豪をはじめてテーマにしてみて、現代小説でもなく、結構硬いジャンルで果たして人は集まるだろうか、と密かに危惧していたのですが、さすがは漱石先生、人気です。
ご参加理由を聞いてみたところ、学生時代に『こころ』を読んで感銘を受けたからだったり、一度は全作品読みたい!と思ったほど、思い入れが強かったり。
中には最近、タイムリーに『坊ちゃん』の舞台である松山にご旅行された方もいらっしゃって、非常に濃いお話を伺うことができました。

どこか英語っぽい文章スタイル、さまざまな作品から見えてくるぼんやりと浮かび上がる死生観、登場人物を通して考える現代と昔の生き方の違い、書いてあることが当時の常識なのか、漱石だからこその部分なのか見分けがつかない、などなど。
さまざまな角度から、意見や気づきを共有でき、とても楽しく興味深い時間になりました。
「向上心がないものはばかだ」
という『こころ』の台詞は、教科書に載っている印象的な台詞ですが、これって英語ではどう言うのかな?と盛り上がりました。
ちなみに持ってきていただいた英語版は、“Anyone who doesn't aim for higher things is a fool."だそうです。
うーん、いまいち日本語みたいに刺さらない。
漱石本人はどう訳したのだろうか、ということも話題になり面白かったです。I LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳す漱石先生なので、きっと全然違う表現になるのではないかと思います。
ご参加にあたり、ノートにびっしり感想を用意してきてくださったことも、松山土産で華をそえていただいたことも、主催は大変感謝しております。
有意義な会をどうもありがとうございました。
また2回目も開催して深めても楽しいかも!というご意見もいただいたので、時期をみてまた考えたいと思います。
夏目漱石が愛した鰻屋さんは、「神田 明神下」というお店です。



たくさん頭を使ったあと。
お昼のうなぎは格別でした。
グルメサークルさんの記事でもお店の様子を紹介していますので、是非覗いてみてください。
3.感想
今回、私は『草枕』を選書してみましたが、読むのが結構大変でした。
三十路の画家を主人公にした随想小説ですが、漢文が出てきたり、英語が出てきたり、四字熟語も満載。注釈も多すぎて骨が折れました。
いつかは読みたい難しい本はたくさんありますが、挫折することもしばしばです。今回、そういった古典作品を読むにあたってどうしたら読めるか考えていました。下記二点が有効かなと思います。
音声(朗読)に頼る
時代背景(注釈)を最初に読む
現代小説であれば、前情報なしの方がネタバレの心配もないので、そのまま読んでよいかと思いますが、昔の名作は「何のために書かれたのか」を掴むことと、一度に全部理解しようとしないことが大事かな、と思います。
オーディブルなどで外郭をふんわりつかみながら、当時の作者の創作意図を理解した上で取り組んだ方が、最後まで読めそうです。
また今回、読書会を控えていることで、読み切るのに期限があることもとても良かった、というお声もいただきました。
確かにこれは私も共感するところで、期限付きで感想を人と話すとなると、個人で読むより真剣になれますね。
「いつか読みたい」を応援できる読書会も、今後開けたらいいなと思います。
4.今後の活動予定
10月も開催を予定しています。
11月はまたコラボ開催で、『三島由紀夫』回にしようかと相談中です。
今後も文豪ゆかりの地や、行きつけだったお店や、特定のテーマに絞った読書会も開催していきたいと思います。
開催数を重ねるごとに、イベントの幅も広げていけたらな考えています。
ぜひ、お気軽にご参加ください!
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あなたのご参加お待ちしています(*'▽')
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