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【本の感想・レビュー】「やりたいこと」はなくてもいい。|JINさん

こんにちは!


ファシリテーターのJinです。


2025年7月に「やりたいことはなくてもいい。」を読みましたので、その感想とレビューをします。


目次


  1. 本の概要

  2. 選書理由

  3. 印象的な部分や場面

  4. 学んだことや気づき

  5. 感想・評価


1.本の概要


今回読んだのは、「『やりたいこと』はなくてもいい。――目標がなくても、人生に迷わなくなる4つのステップ」という本です。本書は、「やりたいことがわからない」「これからどうキャリアを築けばいいのか」と悩む人を対象に、無理に目標や夢を見つけなくても、自分らしい人生を送るための考え方と実践手法をわかりやすく解説しています。


目標や「やりたいこと」を持った人生がよしとされる現代社会に対し、その固定観念に縛られすぎない生き方を提案しています。


特に「強みの種」という自分の中に自然と根付く長所の見つけ方や、それを育てて人生を充実させる方法を、著者の実体験や具体例を交え、誰にでも理解しやすい言葉で書かれています。キャリアや将来に悩む人が、自分本来の強みを活かした「答え」を見つけるきっかけになる本です。


2.選書理由


私はここ最近、急激に進化している生成AIなどの技術によって、プログラミングや各種書類作成など自分の仕事がどんどん自動化されている現状を強く感じています。例えば、以前は時間をかけて作成していた資料が、AIを使えば数分で完成してしまうようになりましたし、プログラミングに関しては私が時間をかけて考えたコードよりも、生成AIに書いてもらったコードの方が優れていることも多いです。


今後さらにAIが発展すれば、自分の仕事の多くがAIによって自動的に片付いてしまう社会が近い将来訪れると予想できます。


このような状況の中で、今まで努力して身につけた時間に対して、これで本当に良かったのか?という疑問を思うことがありました。たとえばIT資格取得のために費やした時間や、プログラミングスキルを取得するために勉強した時間などです。(これら能力はすでにAIによって代替可能となっています)。


さらには、これから何に向かって頑張るべきか、はたまた「なりたい自分」がわからなくなっていました。そんな時に、この「『やりたいこと』はなくてもいい。」というタイトルに惹かれ、「自分と同じように、今の時代にどう生きるか迷っている人に、ヒントがあるかもしれない」と考えて本書を手に取りました。


(ちなみに本書の1章でもAIの発展による悩みが取り上げられています。)


3.印象的な部分や場面


本書で特に印象に残ったのは、「強み」を見つけることの重要性です。世の中では大きな目標や夢を持つことばかりが強調されがちですが、著者は「やりたいことがなくても、自分の強みを知り、それを活かすことが充実した人生につながる」と繰り返し伝えています。この「強み」という考え方は、無理に目標を設定することなく、自分らしさを最大限に発揮するヒントを与えてくれました。


さらに印象的だったのは、強みの見つけ方が著者の理論や体験談だけで終わっていない点です。本書の中には、実際に自分の強みを発見できるさまざまなワークや質問が散りばめられており、読み手が本を読むだけでなく、自分の行動や感情を振り返ることで強みの種を探す実践的な方法が紹介されています。


こうした実践パートでは「ポジティブな感覚を覚える瞬間」や「時間を忘れるほど熱中できること」「他人から褒められたり頼りにされたこと」など、身近な体験を手がかりに自分の強みを構造的に探り出す方法が提示されています。単に理論を伝えるだけでなく、自分自身について掘り下げる具体的なステップが用意されていることで、単なる知識のインプットでは得られない「自分ごと」としての学びを得ることができました。


4.学んだことや気付き


本書を読み進めていくなかで、強みを見つけるためには他人と比べたり、目標で自分を追い込んだりする必要はないこと、自分の強みは日常の小さな感情や行動のなかに無意識に現れていることに気づきました。


特に、「本を読んでいる途中のワークショップ」で、自分でも「どんな時にワクワクしたのか」「どんな場面で成長を感じたか」「他人から褒められた経験」を書き出してみたことで、改めて自分の強みや大切にしたい価値観を理解できました。例えば、アプリ開発に没頭して時間が経つのを忘れた経験、部活で全国大会に出るために練習に夢中になった記憶など、自分が知らず知らずのうちに発揮していた「強み」の具体例だと気付かされました。


このプロセスを通じて、「やりたいことがない」と悩んでいた自分の中にも、確かに強みの芽が存在していたことを実感しました。今後は、こうした強みを意識的に伸ばすことで、自分らしいキャリアや人生を築いていきたいと思います。


5.感想・評価


本書は、「目標がない自分=ダメ」と思い込んでしまいがちな現代人に対し、今ある自分の「強み」に目を向けて生きることの大切さや、その実践方法を具体的に教えてくれる心強い一冊でした。


著者自身がキャリアに迷った経験をもとに語られているため共感しやすく、「強みの種」をどう見つけ、成長させていくかが丁寧に解説されており、読んでいて勇気がもらえました。また、単なる自己啓発本ではなく、世の中の変化やAI時代のキャリア観にも寄り添っている点も魅力です。


この本で紹介されている「強みの種の見つけ方・育て方」を実践することで、生成AIと調和する自分なりの生き方を模索していきたいと感じました。


「目標や夢に縛られず、本来の自分が持つ強みを生かして心地よく生きる」そんな現代的な生き方を考えてみたい人には、ぜひおすすめしたい一冊です。


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