【本の感想・レビュー】フリーランス・個人事業の青色申告スタートブック|Jinさん
- tss 東京自習会
- 6月30日
- 読了時間: 4分
更新日:7月27日
こんにちは!
ファシリテータのJinです。
今回は「フリーランス・個人事業の青色申告スタートブック」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。
目次
本の概要
選書理由
印象的な部分や場面
学んだことや気づき
感想・評価
1.本の概要
本書は、フリーランスや個人事業主が「青色申告」をスムーズに始めるための入門書です。
会計ソフトの活用を前提に、帳簿付けの基本から、勘定科目の考え方、仕訳の方法、確定申告書の作成、そして経費・減価償却のポイントまで役立つ情報が、初心者にもわかりやすく整理されています。
図や仕訳例も豊富で、「青色申告に必要な部分だけを効率よく学びたい人」に最適な一冊です。さらに、2024年の税制改正にも対応しており、最新のルールや特例措置についても解説されている点が特徴的です。
2.選書理由
私は副業や個人事業主のような活動を少しずつ始めたいと考える中で、「青色申告って何?」「経費ってどこまでが対象になるの?」といった具体的な疑問がありました。ネットで調べると情報が断片的でわかりづらく、専門書はとっつきにくい…。そんな時に本屋で見つけたのがこの本でした。
この本を読むとわかるのですが、図やイラストが豊富で、とても丁寧に解説されています。税金の仕組みや会計知識が全くない人にもやさしく、なおかつ実践的で、「これから副業を始めたい人」や「帳簿づけがわからない人」にぴったりだと感じ、手に取りました。
3.印象的な部分や場面
以下は、章ごとに特に印象に残った学びです。
第1章(青色申告の基礎)
会計ソフトを使えば、複雑な帳簿づけも自動化できる。安心感がある。
青色申告は「誰でもできるもの」ではなく、給与所得ではなく事業所得・不動産所得・山林所得を持つ人が対象。
副業でも“雑所得”扱いでは青色申告ができない場合があり、開業届の提出が重要になる。
第2章(経費と減価償却)
30万円未満の固定資産は、一括で経費に計上できる(少額減価償却資産の特例)。
この特例は2024年の税制改正により「令和8年3月31日まで延長」。
パソコンやカメラ、机などの“高額な備品”を購入する際の判断材料として役立つ。
第4章(帳簿と仕訳)
会計の基本である「仕訳」とは、お金の動きをどの“仲間(=勘定科目)”に分類するかという作業。
帳簿や書類は7年間保存が義務。クラウドストレージなどでの管理が必要。(書類を無くさずに7年間も保存できる気がしない…)
領収書がなくても出金伝票を使えば経費にできる。記録を残すことが重要。
4.学んだことや気付き
本書を通して、会計ソフトの活用が青色申告のハードルを大きく下げていることに気づきました。複雑な仕訳や集計も自動化できるため、事業に集中できるのは大きなメリットです。
また、「経費の証拠は必ずしも領収書でなくてもよい」「出金伝票などで記録を残すことが重要」という点は、柔軟で実務的な考え方として非常に参考になりました。
一方で、「この本だけで確定申告が完結できるか?」という不安も残りました。本書は青色申告の流れを十分に解説しているものの、自分の知識や経験不足もあり、実際の申告には他者のサポートも必要だと感じました。今後は、知り合いや専門家に相談しながら準備を進めたいと思います。
5.感想・評価
本書は、フリーランス初心者や副業を始めたばかりの会社員にとって、非常に実用的で安心感のあるガイドブックです。
特に「会計の専門家を目指す必要はなく、最低限必要な知識だけ身につければいい」というスタンスが明快で、心理的なハードルを大きく下げてくれます。
青色申告の全体像をつかみ、実践的な知識を得るには十分な内容であり、2024年の税制改正など最新情報に対応している点も大きな魅力です。
これから個人事業を始める方や、白色申告から青色申告への切り替えを考えている方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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