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【本の感想・レビュー】人生は20代で決まる|JINさん

更新日:9月15日

こんにちは!


ファシリテーターのJINです。


今回は「人生は20代で決まる」を読みましたので、その感想とレビューを書きました。


目次


  1. 本の概要

  2. 選書理由

  3. 印象的な部分や場面

  4. 学んだことや気づき

  5. 感想・評価


1.本の概要


今回読んだのは、「人生は20代で決まる」という本です。著者のメグ・ジェイ博士は成人発達心理学を専門とする臨床心理学者で、University of Virginiaで教師をしながら、クリニックで20代の若者のカウンセリングを行っています。


本書は、「人生を最も決定する出来事の80%は35歳までに起こる」という衝撃的なフレーズから始まり、20代という人生で最も重要な10年間をどう過ごすべきかを、豊富な研究データとカウンセリング事例をもとに解説しています。


現代社会では「20代は自由を謳歌する時期」「30歳は昔の20歳」といった風潮がありますが、著者はこうした考えに警鐘を鳴らし、20代のうちに仕事、恋愛、将来設計について真剣に取り組むことの重要性を説いています。


2.選書理由


数年前に、TEDでメグ・ジェイ博士のスピーチ「30歳は昔の20歳ではありません」を観たことがあり、その時から彼女のメッセージが心のどこかに残っていました。当時は確か大学院生 (20代前半) で「自分にはまだ時間がある」と思っており、そのメッセージの重みを実感できずにいました。


そして先日、Amazonで本を探しているときに「人生は20代で決まる」というキャッチーなこの本を見かけました。20代も終わりに近づいている今の自分にとって刺さるタイトルだったので、思わず買ってしまいました。


最近、友人や同僚たちが次々と人生の大きな節目を迎えています。結婚する人、子どもを授かる人、思い切って転職してキャリアチェンジする人。SNSを見れば、誰かの結婚式の写真や出産報告などを以前より見かけるようになった気がします。


周りの人が人生を確実に進んでいるのに対して、自分だけが同じ場所に留まっているような感覚になり、「本当にこのままでいいのだろうか」という不安が大きくなっていました。20代が終わろうとしている自分は何を成し遂げたのか、これからどう生きていけばいいのかを考えたいと思い、この本を読むことにしました。


3.印象的な部分や場面


本書で印象に残ったのは、本の冒頭に書いてある以下の文章です。


「あなたの20代の日々は、重要な意味を持っています。人生をもっとも決定する出来事の80パーセントは、35歳までに起こります。生涯賃金の伸びの3分の2が、キャリアの最初の10年間に起こります。わたしたちの半数以上が、30歳までに結婚しているか、だれかと付き合っているか、将来の伴侶と同棲しています。自分を変えたいなら、パーソナリティーは人生のどの時期よりも20代でいちばん変化します。脳は20代で人生最後の成長を遂げます。女性の妊娠率は28歳がピークです」

さらに著者は20代で行動を起こさないことの代償について、以下のように述べています。


「20代にすべきことをたくさん残したままでいると、30代で巨大なプレッシャーがのしかかってきます。結婚、住む場所選び、財産を築く、家を買う、人生を楽しむ、大学院に行く、ビジネスを始める、出世、子供の進学や老後のための貯蓄、短期間に2, 3人の子供をつくる。あまりに多種多様で、同時にはできない事柄も少なくありません」

これらの文章を読んだ時「まだ時間がある」と思っていた自分の認識を改めないといけないと感じました。30代になって重要なことを多く残さないように、今のうちに一個一個ずつ着実に片付けておくのが良いと思いました。


上記の他に、著者は20代を長距離フライトに例えていたのも印象的でした。

「ニューヨークを離陸した飛行機は、離陸直後なら針路をわずかに変えるだけでシアトルにもサンディエゴにも着ける。しかし、サンディエゴ近くまで来てからシアトルに向かうには大きな進路変更と時間が必要になる」という例えは、20代の選択の重要性をわかりやすく表現しているように感じます。


4.学んだことや気付き


本書を読んで最も大きな気づきは、「20代は準備期間ではなく、人生の本番である」ということでした。今まで「まだ若いから」「30代になってから本気を出せばいい」という自分の考えが甘いことに気づきました。

本書で紹介されていた内容で学びになったこととして、以下がありました。


仕事


  • キャリアの最初の10年間で生涯賃金の伸びの2/3が決まる。→今自分がやっていることを将来に繋げられるように意識する。

  • 時間をかけて身につける必要があるスキルや知識(アイデンティティキャピタル)を意識的に積み上げることが重要。これらは仕事や人間関係などの望むものを手にいれるための通貨となり得る。

  • たまには同じグループから離れる。別のつながりを大切にし、新しい機会を探すこと。別のつながりは、自分にとって未知の情報を手にすることや全く別の人と知り合うことに繋がる。


恋愛・結婚


  • (最新の研究結果より)  10代より後の結婚のほうが離婚は少なくなるが、それは25歳前後までに言えること。25歳以後は何歳で結婚しようと離婚率はそんなに変わらない。

  • パーソナリティの相性が大事。特に神経症傾向の低さは問題になる可能性がある。神経症傾向の高い人はパートナーとの相違をネガティブにとらえる。相違についての心配と判断は、やがて批判や軽蔑といったカップルにとっての二大破局要因|になる


人生設計


  • 30代、40代、50代..でどうありたいかを考え、逆算して行動する。「メメント・モリ(死を思え)」だけでなく「メメント・ヴィヴァ(生を思え)」の視点を持つ。死を意識するだけでなく、20代以降も続く人生をどう生きるかを積極的に考える。これは著者が「ハッピーエンドから逆算する」と表現している考え方で、人生の最後をどう迎えたいかから現在の行動を決める。→これらは先月書いたレビューとはまた違う視点だったので、そこは自分に合う考えを取捨選択する必要がありそうと感じた

  • 時間の有限性を意識し、具体的な行動を起こすこと。洞窟実験(光や音や気温の変化が感じられないような時間空間)の例のように、目標や節目がないと時間はあっという間に過ぎ去ってしまう

  • 20代のうちに人生の土台を作ることで、30代以降の人生がより豊かになる。逆に20代を無為に過ごすと、30代で取り返しのつかない遅れを取ることになる


5.感想・評価


20代の若者だけでなく、20代の子どもを持つ親や、20代の部下を持つ上司が読んでも良いと思った本でした。著者の豊富なカウンセリング経験と科学的根拠に基づいた内容だったため、説得力があると感じました。


特に良かった点は、実際の20代の声(アンケートやカウンセリング事例)が多数掲載されていることです。他の人の後悔や成功体験を知ることで、自分の行動を見直して人生設計を考え直すきっかけになりました。


本書を読んで、自分は以下のようなことを始めました。


  • 20代のうちにやりたいことの整理

  • 5年後、10年後の具体的な目標設定とそのための逆算プランの作成

  • 異業種との交流(ゆるいつながりの構築)の調査(実際、自習会での活動が異業種との交流になっているけど…w)


20代という貴重な時間を無駄にしたくない、人生を主体的に設計したいと考える人に、おすすめしたい一冊です。


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